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そこにいたことをここに

   
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美男高校地球防衛部LOVE!FINAL!
心配していたのは来られるかどうかであって決して安否ではなかったはずなのに、別現場の生中継で元気そうな姿を見たらどこか安心してしまった自分がいて、何も言えなくなってしまった自分がいて、たとえ望ましい形にはならなくても、最愛の彼ら全員が笑顔で今日を終えられるのなら、いつか振り返ったときも笑顔になれるのならそれでいいと――揃わない限りそんな結末は迎えられないのではという思いも抱えつつも――ある程度の覚悟は決めたつもりで、開演時間を迎えました。
けれど、アニメとキャスト映像を交えて軌跡を辿りつつもLOVE!LOVE!LIVE!は欠落しているオープニング映像に、様々な意味で早速涙した直後、青のライトだけは飛ばして振らなければならない出演者たちの登壇に、不在を確定させるかのようなメッセージ映像に、感じてしまったのは紛れもない絶望でした。

それでも、絶望を孕んではいても、ファイナルイベントは優しい世界でした。
メンバーの不在に言及する際、防衛部では梅原さん単推しだと言い切ってみせた安元さんはめちゃくちゃ面白かったですし、代わりに置かれた喋るパネルの梅原さんはなんだかやけにおいしい役回りでしたし、梅原さんのいないライブや煙ちゃんのいない朗読劇を見せられたらもう立ち直れないとずっと思っていたけれど、ライブパートは一向に来ませんでしたし、朗読劇は煙ちゃんの台詞だけ予め録音されていましたし、みんなみんな、相変わらずで、大きなパーツは一つ足りなくても、そこにあるのは間違いなく私のよく知る防衛部の空気感で、暗い気持ちはずっとあったけれど、たくさん笑えたことも確かな事実でした。


なんて、そんな風に振り返れるのは、終盤梅原さんが駆けつけられたからに他なりません。それがなかったら正直ここには恨み辛みしか書けなかったかもしれないです。
私がこれまで辛かったのは、ファイナルを迎えることよりも、ファイナルと名のつくイベントなのに万全な状態で行われないかもしれないことでした。最後の挨拶で壇上の誰かに、「次こそは全員で」というような、来ない可能性のほうが高い未来に縋る言葉を言わせてしまうかもしれないことでした。
瞬時に生まれた青い光の海の中で、梅原さんを出迎えた瞬間、今日絶望した私も、これまで散々苦しんだ私も、みんな一瞬で救われました。安堵と喜びで涙が溢れて、止まらなくて、だけどこのとき初めて、心の底から笑顔になれました。
「みんながペンライトを青にして迎え入れてくれたのを見て、帰ってきた、と」「駆けつけになってしまって申し訳ない」「楽しいね」「これだね」――梅原さんの挨拶や、永遠未来を歌った後にポツリと漏らした言葉が、そこにはっきりと感じられた防衛部への思い入れが、あまりにも胸に来て。
そして来られるように尽力してくださったマネージャーさんやスタッフさんへの感謝を、早々に口にしていた真面目な姿には、ああ素敵な人だなと、改めて思わされました。


梅原さんの登場の直前のコーナーが、彼らのこのコンテンツからの卒業式でした。
笑いどころやアドリブを随所に挟みつつ、とても的確に要所要所を押さえた旅立ちの言葉が、一人がパネルのまま読み進められ、LOVE!LOVE!LIVE!の切なくもどこか温かい末路も暗示されて、そして最後に和臣さんが、涙で声を詰まらせながら、最終的には声を荒らげながら、防衛部からの卒業を口にして。
その姿にどれだけ胸が締め付けられたか分かりません。
その後「いろんな気持ちがあると思うけどすべて正しい」と語っていた和臣さんの、まさに防衛部の座長というべきその広い懐は、けれど、彼の中にも前向きなばかりではないたくさんの思いがあったことを示しているかのようで、そんなところもまた、これ以上ないくらいに、この三年間ずっと私の居場所だったコンテンツの座長でした。
「今は泣いて、涙は後で拭けばいいかなって」。心と心での歌詞になぞらえられたその言葉が、旅立ちの言葉での和臣さんの気持ちであり、そして私の気持ちでした。

締めの挨拶で西山さんが口にした、「防衛部のことで悩んだこともあったけど、救ってくれたのも防衛部でした」という言葉も、どうしようもないくらいに私自身にも言えることでした。
きっとすべてとは言えないけれど、西山さんの「悩んだこと」についてもなんとなく察しはつきます。そしてそれが私の悩んだことの一つでもありました。
あんなにもキャラクターを愛している西山さんだから、なおさら防衛部に関する場では笑っていてほしかった。だから防衛部が西山さんを救っていたことが、それを口にしてくれたことが、「出会えて良かった」と言ってくれたことが、最後にたくさんの笑顔を見られたことが、本当に幸せでした。今まで胸につかえていたこと全部、そっとほどけていきました。
「客席の皆さん全員の顔が見える会場から始まったのに、今では……」と言いかけて、「皆さんが振ってくれているライトが、見えます!」と笑った西山さんを、さざめく緑の光の海を、私はきっと忘れません。


挨拶の次がライブパートでした。梅原さんなしで行われたら立ち直れないけれど、しかしないというのも辛いなとわがままなことを思っていたので、無事にこうして、五人揃ってから行われて本当に良かったです。
客席も含めた合唱という形で披露された永遠未来☆LOVE YOU ALL☆、そして「僕らの始まりの歌」、絶対無敵☆Fallin'LOVE☆は、とにかく五人の笑顔が、わちゃわちゃとするさまが印象的で、愛しくて。
ALL LOVE FOR YOUと、彼らにも言うことが出来て幸せです。永遠未来が終わった後にありがとうと叫べたのも、眉難祭のときの無念を晴らせたようで、あの日の私も救われたような気がしました。





すべて終わって、ステージには五人だけが残されて。
彼らと共に挙げた最後の名乗りは、永久に愛の王位継承者という言葉は、言わされているだけのこっ恥ずかしい台詞でも、ただのお決まりの文句でもなく、きっと確かな事実でした。
どこまでも温かい誓いでした。
彼らの背中を見送った私は、その前からずっと泣いていたけれど、辛くなんかなくて、空しくなんかなくて、ありがとうという気持ちと、愛しているよという気持ちでいっぱいでした。










季節が行くけど、変わってしまうけれど、私だけ取り残されはしませんでした。
人生の辛い時期に出会ったコンテンツだったから、そこからずっと支えにしてきたから、思い入れは並大抵のものではなかったけれど、このコンテンツが特別なのは、最愛の彼らもまた一緒でした。
様々な初めてを経験した。その後の活躍のきっかけとなった。自分の生き方を変えられた。仲のいい仲間が出来た。
特別となる要因はそれぞれにいろいろあったけれど、それはかけがえのないことだけれど、きっとそういうことだけでもなかったのだろうと思います。
簡単な言葉だけで語りきれることでは、なかったのだろうと思います。

だから私を置いてあっさりと行ってしまうなんてことはなくて、一緒に今日、泣いたり目を潤ませたりして、感慨に浸って、それから共に、歩き出すことが出来たのだと思います。
そしてこれからもずっと、愛でつながっているのだと、愛は永遠なのだと、私は心から信じています。



たくさんの愛をありがとう。
愛させてくれてありがとう。
これが最後でも、もう会えなくても、美男高校地球防衛部LOVE!のファンであることが、これからもずっと、私のアイデンティティーです。
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其山
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自己紹介:
防衛部から声優のオタクも兼業し始めたアニメオタク。ときどきイベントに参加します。
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