そこにいたことをここに
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1回目では、正直この作品を肯定出来なくて。いろんな感情でぐちゃぐちゃになりました。
防衛部とはいろんな感情を共にしてきたけど、こういうぐちゃぐちゃは嫌だというぐちゃぐちゃでした。
でも一方で、もう一度観れば絶対に違うんだろうというのも、確信していて。この作品がどういう構成なのか分かっていれば、まずそこに対して何か思うことはないわけですから、だから感想は大きく変わるだろうと思っていたんです。
その通りでした。上映が終わって明るくなったのに誰も立ち上がろうとしない劇場の中に、笑顔で、でもちょっと涙ぐんでいる私が確かにいました。
これで終わられたくない、何より自分がこれで終わりたくないというドロドロとした気持ちは、どこかに消え失せていました。
元より何回も観るつもりではあったけど、本当にそうして良かったです。1回目の印象のまま、この作品を、このコンテンツを、判断してしまわなくて本当に良かったです。
綺麗な気持ちで区切りを迎えられて、本当に良かったです。
これからもいくらでも見ていたいけど、完結ということも、これで前向きな形で、受け入れられた気がします。
でも、出来れば1回目でこの気持ちを味わいたかったかな……。
もっとフルで新作が拝めるのかと、みんなの心情がこれでもかというくらい掘り下げられるのかと思っていたし、そう思っても仕方ないプロモーションだったと思うんです。
そこだけは、ちょっと、悔しいです。
新宿バルト9の26日16時の回に行きました。
いつもの5人だな、と感じられた舞台挨拶は、上映後の複雑な感情を抱えた状態での観覧でしたが、楽しかったし、愛おしかったです。
私がこれで、この作品を区切りにして卒業するのは嫌です。
OVAについては今はそれしか言えないです。
また観に行きます。
冷血篇を見て一番に思ったこととしては、「PG-12程度で良かったの!?」というところでしょうか。ギロチンカッターの生首と、キスシーンののちに顔面の皮膚を吸われるイメージ映像の羽川さんは忘れられそうにありません。
最早コミカルなくらいだった戦闘シーンも印象深かったです。パンフレットに載っていた「飛んで行った首に意識があるのか、それとも体に意識があるのか、あるいは両方なのか」という話には感嘆しつつ笑ってしまいました。役者さんはそういうところまで考えるんだなぁ……。
グロ以外の話をすると、謎の念仏と、体育倉庫での逆光の演出の美しさと、エンディングのフレンチ幼女が印象に残っています。フレンチ幼女、キスショットの大人版と子供版との対比かなと思ったんですが、パンフレットの神前さんも同じ推測をされていたので恐らくそうなんでしょうね。とても胸に来るエンディングでした。どうでもいいけどフレンチ幼女って言い方も面白かったです。
パンフレットといえば、この映画はパンフレットまで含めて作品だなというのも大きな感想の一つです。印象的だったラストシーンについての話や、変態度の増した暦と前髪の分け目の話、姿かたちをはっきり絵にするのは避けたほうがいい某登場人物の件、CGへのこだわりの話などが特に興味深かったです。装丁もおしゃれで読み応えも抜群で、とても素敵な一冊でした。買って良かったです。
この数年間、恐らくずっと傷物語を作り続けてきた、すべてのコンテを一人で描き上げた尾石さんが、次に何を作るのか気になって仕方ありません。
好きな作品の映画に触れると共に、たくさんのプロの巧みな仕事や鬼才の執念に触れた三部作でした。濃厚な時間をありがとうございました。
もちろんそれだけではないのがこの作品で、特に羽川さんと阿良々木くんに関しては、原作を読んでいるので展開は知っているし、なんなら遥か先の物語も知っているわけですが、それでもわくわくしたし、どきどきしたし、最後にはなんだか胸が締めつけられてしまいました。「だからこそ」というのもあるかもしれません。
完結まであと一本。寂しいですが、楽しみです。
・尾石達也
監督であり演出担当の一人であり、全ての絵コンテを一人で描き上げた人物である彼の名前を出さずに、この作品について何か記すのは無理な話だと思います。
化物語の頃の映像が一番好きだった〈物語〉視聴者は一定数存在するかと思いますが、一応その層に属する者としては、あの頃の懐かしいテイストの帰還には興奮せざるを得ませんでした。断じて万人向けとは呼べないあのアクの強い映像を、久々に、しかも大画面で見せつけられるという体験はかなり濃厚なものだったので、上映時間の短さは却ってちょうど良かったように思います。
仏像OPを見た瞬間、脳内に草を生やしながら感動した観客は私だけではないと信じています。
・キャスト
四人です。劇場アニメなのに四人です。ヴァンパイアハンターたちも登場しますが、四人です。
あの場面での「キャストを用いない」という演出は原作の台詞をいくつもカットする結果を招いてはいますが、阿良々木くんから見た彼らの恐ろしさや得体の知れなさを表すといった意味では効果的な改変と言えるかもしれません。
・テレビシリーズとの相違点
学習塾のデザインが一新されていることはPVの時点で察していましたが、阿良々木家の外観及び内装も異なっていたので少し驚きました。
キャラクターデザインにも違いが見られます。テレビシリーズ(と一括りにするのも厳密に言えば不正確ですが)の絵柄からは可愛らしさを感じますが、今回の絵柄はかっこいいです。羽川さんは天使です。
視覚的な面以外の話をすると、本作では〈物語〉の特徴とも言うべきモノローグがほとんどカットされています。そのあたりに関しては理由も含めてパンフレットに詳しく書かれているので割愛しますが、制作側の狙いにまんまと嵌められたなという感じが個人的にはしました。
・原作との相違点
挙げればキリがないので一つだけ取り上げると、シーンの順番が違います。作品の内容を知らない人より知っている人のほうが冒頭のインパクトには驚かされるのではないでしょうか。
「章が飛ぶ」という表現が盛り込まれていた猫物語(白)以来、テレビシリーズは章番号の表記を演出として取り入れたために展開の順番を入れ替えることが難しくなってしまいましたが、そのことによって構成の自由度はかなり下がっているのではないかなと改めて感じました。
・忍野メメ
こちらとあちらの橋渡しをする人間ではなく、あちら側の存在なのではないかと言いたくなるような衝撃的な登場をキメてくれました。会場で小さく笑いが起こりましたが、私も少し笑いました。かっこよすぎて。
劇場版ということもあってか、本作はそもそも、あらゆる演出が過剰になされているという印象を受けるものでしたが、ひょっとするとその最たる例は忍野さんなのかもしれません。
オーディオコメンタリーや原作続刊などで、キャラクターの誰かによってメタ的に言及される日が楽しみです。
・パンフレット(税込1000円)
あらすじやキャラクター紹介、場面写のほか、神谷浩史さん・坂本真綾さん・西尾維新先生・新房昭之総監督・尾石達也監督&久保田光俊プロデューサー&岩上敦宏プロデューサーのインタビューや、熱血篇の絵コンテの一部が掲載されています。
どれもとても興味深いですが、新房総監督の忍野と羽川の関係についての発言が特に印象に残りました。「その発想はなかった」といった感じです。
アニメ化が発表された2010年の夏からずっと待ってきましたが、その甲斐があったなと素直に思える作品でした。続編も楽しみにしています。