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そこにいたことをここに

   
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美男高校地球防衛部LOVE!ALL NIGHT! 感想
メインキャストの5人の他の場所での活躍も追いかけているので、最近はどうしても、彼らの出世作としての側面や、この作品を通して築かれた彼らの絆のほうに注目してしまいがちでしたが、それらはいったん忘れて、ただの1つのアニメ番組として見ても、思い出深い作品で、大好きな作品で、楽しい作品なんだと再確認できた上映会でした。
1期の頃は在宅だった私にとっては、これが初めての防衛部のイベントで、上映会というものもオールナイトのイベントも初めてだったのですが、純粋に笑えるシーンだけでなく、第1話で初めて生徒会のテーマが流れ出すところのような、作品を既に知っている人だからこそ面白いと感じるシーンでも笑いが起こるのが楽しくて、22時半の開演から5時15分の終演まで、ずっと夢中なまま、一睡もせずに駆け抜けることが出来ました。
今回新たに気づけたこともあって、たとえば第1話序盤の教室のシーンで、ずっと「うっそ」と連呼しているモブがいたのには驚きと笑いが止まりませんでしたし、活劇はメタ発言のオンパレードだったけれど原作は意外となかったよなと思っていましたが、合宿回での玉黒湯のくだりで「手抜き」という台詞があったのを思い出せたり、全体を通して劇伴の壮大さを感じられたりして、大画面大音量で楽しむことが出来て良かったなと思いました。

会場限定の映像もあったとはいえ、手元の円盤でも見られる作品のために、ここまで多くの人が集まったことも、自分もその一人だということも、最後までずっと起きていられたことも、これから2期が始まるということも、全てが感慨深くて、でもまだどこか実感が湧かなくて、そのくせいつか作品が終わることには怯えていて――と、いろんな感情が渦巻いていますが、それらはすべてこの作品が好きだからこそのもので、本当にもう、最終的には、出会えて良かったとしか言いようがないです。
いわゆる名作や大作ではないこの作品の、どうにも言語化しがたい魅力を語ろうとするときに、“中の人”のことを外すのは不可能ですし、外すつもりもないですが、そちらにはまだ手を出していなかった、ただ毎週のアニメの放送だけを楽しみにしていた頃の気持ちも思い出せた今からは、“中の人”のファンとしての気持ちとも上手く共存させながら、今まで以上に楽しく、この作品の行く末を見守れる気がして楽しみでなりません。
どんな光に色あせない、眩しすぎる夏になると思います。
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其山
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防衛部から声優のオタクも兼業し始めたアニメオタク。ときどきイベントに参加します。
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