そこにいたことをここに
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18日の応援上映と23日朝の通常上映に行き、見納めしてきました。
23日はボロ泣きでした。結末についてもそうですが、防衛部を劇場で観られたということへの感慨が一気に押し寄せてきて、最後に出てくる右下の小さな映倫マークにも感極まるような有り様でした。他のお客さんも、何回も来ている人も多かったはずなのに、あちこちからすすり泣きが聞こえ、終わってもなかなか立ち上がる人がおらず、そのこともまた胸に来ました。
個人的に引っ掛かっていた、何故怪人の出現に駆けつけたときの有基が元気だったのかということに関しては、バトラヴァ活動はこれまで通りの、卒業も何も関係ない何も変わらない日常の行為だったからなのかな、と思いました。また円盤で吟味したいと思います。
応援次第でいくらでも続く、という点を殊更に強調してきたコンテンツだったので、(それは今回のパンフでも同じだったわけですが笑)こうやってちゃんと完結編と銘打ってくれるんだということ、綺麗に締めてくれるんだということを、OVAが完結編だと発表された当時、打ちのめされながらも嬉しく思いました。きちんと完結したくても出来ないまま、有耶無耶になってしまう作品もありますから。終わろうと思って終われる幸せというのもあるでしょう。
ただ最善の形ではなかったというのは、その後の雑誌での監督の言葉から痛いくらい伝わってきて、一クール分の構想もあったのならそれはなんとしても見たかったと、三期を実現させてあげたかったと、とても悔しく思いました。しかし、劇場上映が出来たのは、単発になってしまったからこそなのでしょうし、だとすればこの未来で良かった、他のどれでもないこの未来に来られて良かったとも、一ファンとして感じてしまいます。そのくらい、劇場を何度も訪れたこの期間は特別なものでした。OPで切なくもキュートなメロディーに乗せてじっくりと男子高校生たちの全裸が映される頭のおかしい作品(褒めてる)を劇場で繰り返し観られたことは、とても特別な体験でした。脱線しますがそれが決していやらしくないところが防衛部の魅力だなと感じています。
一期の円盤特典でキャスト陣が箱根の神社にお参りして、劇場版も含めた作品の様々な発展を祈願していたことを思い出しますが、その映像を見たときの私は、劇場版でこそなくとも、まさか本当に劇場上映されるなんて思ってもみなかったですし、それはきっと、映像の中の彼らも同じだったのではないでしょうか。
期待された未来を超えて、上映劇場が追加されて、上映期間の延長まで成し遂げて。奇跡のような展開を次々に実現していく姿は、最早なんだか冗談みたいで、時として涙するより笑ってしまいますが、しかしそれらは全て、奇跡でも冗談でもない、確かな現実の成果なのです。極端にファンの多いコンテンツとは到底言えないけれど、こんなにも熱量があって、そして公式はそれに応えてくれて、本当に幸せです。
物語は完結したのに全く終わりが見えませんが、最早どこまで行くのかさっぱり分かりませんが、信じた道なのでどこまででも共に走り続けていきたいです。
そして仮にこの完結編が、遠い未来では終わる終わる詐欺として語られるものだったとしても、それは十分に完結編足り得る、綺麗なものだったことも、忘れずにいたいと思います。
声優さんのファンとしての参加でしたが、全員が意識して追っている方々というわけではなくて、けれど随所に織り込まれた彼らにまつわる小ネタや飛び出すエピソードは、不思議と分かるものばかりで、それも個人的に面白かったです。オルフェンズネタは笑いつつも切なかったです……。
参加してからこれを書くまでに日にちが開いてしまいましたが、その間「アニワラ楽しかったなぁ」と思い返して何度も元気になれています。素敵な時間をありがとうございました!
今までで一番楽しかったです。
EDでは涙がぼろぼろと零れて、大好きだなぁと思って、満たされた気持ちで劇場を後にしました。
特典が切り替わる土曜とはいえ、朝イチの上映に大勢の人が集まっていたのも幸せでした。
いろいろ考えながら観るつもりが、結局はゆったりと、「いつもの防衛部」を落ち着いて眺めていたのが結果的に良かったのかなという気がします。
思えばそういう姿勢は最初から求められていたものかもしれませんが、でもやっぱり、大好きな作品の完結編で、卒業のお話で、劇場上映なのです。夜中にテレビをつけたり昼間に録画を見るのと同じようになんて、最初のうちは出来ませんでした。
もしこの境地に辿り着くまで観ろということだったのだとしたら、まんまと嵌められたなという感じですが、さすがにそれはないかな……(笑)
ともあれ、何度も足を運んできて良かったなと今回も思いました。
次かその次が最後でしょうか……。円盤発売まで間がありそうですし、もう既にロスが心配です。
※ネタバレあり
新宿バルト9の応援上映に行ってきました。
薄々そんな気はしていましたが、実際に体験してみて改めて、「さてはこれ……マジで応援上映を意識して作ったな……!?」と思いました。
MAD以前に、なぜかキャラの名前が表示されるOPがもう既にそんな感じじゃないかと。いや違ったらすみません。
周りの声も相まって、ウォンさんとの別れのシーンではあれよあれよと泣かされてしまって、ああこのなんか勢いよく泣かされる感じ、防衛部だなぁ……と思いました。後味良く終われました。
初見のときは、私もご多分に漏れず「有基の心情描写が足りないのでは?」と思ったのですが、いろんな方の解釈を読んで、二回目でスッとそれに納得出来て、三回目の今回はもう、(応援上映という冷静でない状況だったことも大いにあるとは思いますが)そういう引っ掛かりは覚えませんでした。
でも落ち着いて考えると、怪人のもとに駆けつけたときに笑顔だったことには、まだ自分の中でこれだ!という解釈を与えられていないので、これから見つけられたらいいかなと思います。時間も前売り券もまだあることですし。
池袋の展示なども見て回れて、とても楽しい一日でした。
秋葉原のは以前見たので、これで無事にコンプリートです。きらきらの衣装も、写真のきらきらな笑顔も、愛おしくて素敵でした。
1回目では、正直この作品を肯定出来なくて。いろんな感情でぐちゃぐちゃになりました。
防衛部とはいろんな感情を共にしてきたけど、こういうぐちゃぐちゃは嫌だというぐちゃぐちゃでした。
でも一方で、もう一度観れば絶対に違うんだろうというのも、確信していて。この作品がどういう構成なのか分かっていれば、まずそこに対して何か思うことはないわけですから、だから感想は大きく変わるだろうと思っていたんです。
その通りでした。上映が終わって明るくなったのに誰も立ち上がろうとしない劇場の中に、笑顔で、でもちょっと涙ぐんでいる私が確かにいました。
これで終わられたくない、何より自分がこれで終わりたくないというドロドロとした気持ちは、どこかに消え失せていました。
元より何回も観るつもりではあったけど、本当にそうして良かったです。1回目の印象のまま、この作品を、このコンテンツを、判断してしまわなくて本当に良かったです。
綺麗な気持ちで区切りを迎えられて、本当に良かったです。
これからもいくらでも見ていたいけど、完結ということも、これで前向きな形で、受け入れられた気がします。
でも、出来れば1回目でこの気持ちを味わいたかったかな……。
もっとフルで新作が拝めるのかと、みんなの心情がこれでもかというくらい掘り下げられるのかと思っていたし、そう思っても仕方ないプロモーションだったと思うんです。
そこだけは、ちょっと、悔しいです。